今日は昼休みに起こったお弁当事件について書きたいと思います。
事件の発端は、女性従業員のA子さんが持ってきたお弁当でした。A子さんはいつも手作りのお弁当を食べているのですが、今日は特に豪華でした。カツサンド、エビフライ、ポテトサラダ、大粒のイチゴ、チーズケーキなどが入っていました。
A子さんは「今日は旦那さんが出張でいないから、自分へのご褒美だよ」と言ってニコニコしていました。
しかし、そのお弁当が他の従業員の目に留まりました。特に男性従業員のBさんとCさんは、A子さんのお弁当に興味津々でした。彼らは自分たちのお弁当を見ると、コンビニで買った惣菜やパンしか入っていませんでした。「うらやましいなあ」「ちょっと一口もらえないかな」と言ってA子さんに近づきました。
A子さんは最初は笑顔で断りました。「ごめんね、これ全部食べるつもりだから、私も朝早く起きて作ったのよ」
しかし、BさんとCさんはあきらめませんでした。「そんなに食べられるわけないじゃん」「せめてデザートくらい分けてよ」と言って無理やりお弁当に手を出しました。
すると、その瞬間です。お弁当箱から大きな音が鳴り響きました。「ピーピーピー!」それは防犯ブザーの音でした。実はAさんは前もって防犯ブザーを仕込んでおいたのです。「これでも食べる?」と笑いながらAさんはお弁当箱を持ち上げました。そして、驚くことにその中身は本物ではありませんでした。カツサンドもエビフライもポテトサラダもイチゴもチーズケーキもすべて毛糸やポラスチックを駆使して作った偽物だったのです。しかし、よくできた偽物だと感心してしまいました。
「どういうこと!すげー!」「何これ!?本物より手が込んでる!」と言って呆然とするBさんとCさんを尻目に、Aさんは本物のお弁当を机から取り出しました。「これが私の本物のお弁当よ」と言って見せると、中身はごく普通のご飯や卵焼きや野菜炒めなどでした。「奥さんでも恋人でもない人に、私の手作りお弁当をあげるわけないじゃない」とやんわり断っていました。
そして、「さあ、皆さまどうぞ召し上がれ」と言って他の従業員に別に用意していたデザートをを配り始めました。もらえなかったBさんとCさんは「おばさんなのにケチ!」と言いながら恥ずかしさと悔しさで顔を真っ赤にして事務所の外へ出ていきました。
おばさんなのに!は余計な発言だと思うのですが((´∀`))